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コールマン-パワーハウスツーバーナー414hのメンテナンス-ジェネレーター・ポンプカップ交換

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コールマンの414Hパワーハウス ツーバーナーのメンテナンスをしました。

今回はガソリン漏れや赤火の対策、ジェネレーター・ポンプカップ交換の方法などについて紹介したいと思います。

413Hと414Hの違いについて


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今回メンテナンスするのはコールマンのパワーハウス ツーバーナー414Hです。

コールマンのツーバーナーといえば緑に赤タンクの413Hが有名です。

こちらは旧式の黒タンクの414Hアンレテッドという型番のモデルです

413Hとの違いとしては414Hはレギュラーガソリンとホワイトガソリンが併用できます

概ねメンテナンス方法は413Hと同じですがジェネレーターなどの部品が違っています

ツーバーナーの赤火について

パワーハウス ツーバーナーを長く利用していると、ガソリンが漏れたり炎がオレンジ色になる所謂赤火になる等のトラブルが発生します。

私の場合は突然大炎上してしまい、アウトドアショップでバルブ調整をしてもらいました。

その時、少し赤火が出るので気になるようならジェネレーター交換してください。

とのことでした。
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ジェネレータの調子が悪いと、こんな感じに火力を上げると炎の先がオレンジ色になります。

このまま使えないことはないのですが調理器具にススが付くようになりました。


なのでジェネレーターとメンテナンス道具を買い揃えてメンテナンスを行うことにしました。

メンテナンスに必要なもの

・ネジの増し締め・取り外しに使う「スーパーレンチ」
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・ポンピングの潤滑油「リュブリカント」
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・ジェネレーター(414H用 R414-562J)
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パワーハウス ツーバーナーのメンテナンス

基本的には「メーカー公式の動画」を参考に進めていきます。


本ブログでは414H特有の部分やポイントを中心に説明します。

バルブシステムの増し締め

バルブの根元からオイルが漏れてくる場合は増し締めします。
増し締めは時計回り方向に締めます。
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ジェネレーター先端部の増し締め


ジェネレーターの差し込み口から火が漏れる場合は増し締めします。


増し締めは時計回り方向に締めます。
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リュブリカントの注入

ポンピングがスカスカになっている場合はリュブリカントを注入することで改善することがあります。
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ポンピングの根元の穴に注入します。
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ポンピングカップの磨耗を防ぐためにも定期的な注入をお勧めします。
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ポンプカップの交換

それでもダメだったらメンテナンス方法1動画を参考にポンピングカップの交換を行います。
私の場合、オイル注入でもスカスカが解消しなかったので、ポンプカップを交換しました。
交換用ポンプカップは2種類ありました。


ゴムカップのみ
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止め金具付きのセット
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金具は無くしたり破損したりしない限り不要ですが、安いものなので予備用に両方とも購入しました。

ポンプカップの蓋をスーパーレンチで外します。
ラジオペンチなど先の細いペンチでも代用可能です。
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カップを止めている金具をペンチなどで外します。


かなり固いですが全体的に徐々に外していけばパチンと外れます。
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金具・ゴムカップ・プラスチック部品で構成されています。
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交換用ゴムカップと比べてみると一回りほど小さくなっていました。
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部品にリュブリカントオイルを塗って逆の手順で戻します
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今までのスカスカのポンピングが嘘のよう。


吸い付くような手ごたえのあるポンピングに生まれ変わりました。

ジェネレーターの交換

今回のメインテーマです。

こちらも基本的には413Hのメンテナンス方法2動画を参考に進めればOKです。

しかし、414Hについてはちょっとだけポイントがあるので、それも補足しながら説明をします。

ジェネレーターの外し方。

作業前に蓋を緩めて空気圧を必ず抜いてください

圧がかかった状態でジェネレーターを緩めるとガソリンが噴き出してしまいます。
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プライヤーで挟んで反時計回りに回します。
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普通のペンチなどの場合、滑ってなめると思います。
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部品が固着している場合は、業務用の工具(ロッキングプライヤ)の購入をお勧めします。

布をかましたり色々試しましたが普通のペンチでは悪戦苦闘しました。
コツとしては思いっきり挟んだら、一気に力を入れて回すと外れやすいです。
弾みで緩ませる感じです。
それでもダメな場合の方法は後述しますので、その方法を試してみてください。


上手く外せるとこのように
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中から細い棒の先に針がついたニードルを確認することができます。
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ここで414Hの特有の違いがあります(ポイントです)
413Hと414Hではジェネレーターの形が異なります。


上が414H下が413H
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414Hには根元に真鍮製の部品が着いています。
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先ほどの外し方だと銀色のパイプだけが本体から外れてしまうので、交換用のジェネレーターを装着することができません。

公式動画でも銀色のパイプだけ外していますが、413Hの交換ジェネレーターには根元の部品が着いていないんですよね。

414Hの場合、以下の部分からジェネレーターを外す必要があります。
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でもこれがなかなかのクセもので簡単に外れません。
途方に暮れて、いよいよメーカー送りも覚悟したところでしたが・・・
以下の方法でどうにか外すことができました。

ハイパーレンチでジェネレーター先端部を増し締め。
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無理に締めすぎると先は真鍮部品なので角が潰れます。ご注意ください。

そのまま先端部を一気に外す方向に回す。
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すると、グンっと根元から緩んで外すことができました。
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本当に苦労した。思わずガッツポーズしましたよ。

後日追記

今後のためにロッキングプライヤを購入しました。

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しっかりロックして挟むことができるので、今までの苦労が嘘のように簡単に外れます。
1000円ぐらいなので購入をお勧めします。


ここまできたら簡単です。


ペンチなどでニードルを挟んで外します。
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細くて折れやすいので注意。
回す方向はパイプと同じ反時計回りです。
交換方法は逆の手順です。

新しいニードルを手で差し込んで回します。
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手で回らなくなったらペンチで回します。(新しいので傷防止で布をかましました)
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ニードルは柔らかいのでくれぐれも締めすぎに注意

根元から折れるとバルブシステム全ての交換が必要になってしまいます。

次にパイプをかぶせて回します。
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こちらも最後はペンチなどで1/4ほど締めて完了です。
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装着完了。
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ニードルの締め方が緩いと先端から針が出ている状態になります。
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先端からニードルの針が出ないよう調整しましょう。
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針の先が出ているとタンクを本体に収納するときもギリギリのスペースしかないので針先が破損する原因にもなります。
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逆にあまりに深くまで回すとニードルが折れたりガスの噴出が多すぎて炎上の原因になります。

注意しましょう。

着火テスト


いよいよ着火テストです。
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炎上したりジェネレーターに炭が溜まる原因は着火手順や利用方法が間違っている場合が殆ど
なので、ここはしっかりと着火手順を熟知しておきましょう。


十分にポンピングしたら点火レバーを上むきにします。
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点火バルブを開いてライター等で着火します。

ここでいきなりバルブを開き過ぎないこと。

徐々に開きながらライターをカチカチさせて着火します。

最初はオレンジの赤火が勢いよく上がることもありますが落ち着いて。
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すかさず追加でポンピングを行います。
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赤火が落ち着いても点火レバーは上のまましばらく放置

ジェネレーター内のガスを温めて十分に気化させます。

所謂プレヒートという作業です。

炎が安定してきたら、点火レバーを下げます。

もしここで炎上する場合は、点火レバーを上げてポンピングと手順を繰り返します。

ジェネレーターを交換したおかげで、青色の炎が安定して出力できるようになりました。
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暗いところで見ると違いは歴然。

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ジェネレーターの具合が悪くなる原因は、操作ミスなどによりススが溜まるなどが原因のようです。

そうならないためには、上記の手順でなるべく炎上させない。

また、使用後には一旦火力を全開にしてススを焼き切るのが長持ちさせるコツのようです。

以上、414Hパワーハウス ツーバーナーのメンテナンス ジェネレーター交換の方法でした。

今回メンテナンスに使用した道具・部品

414h用ジェネレーター

413H用はこちら

スーパーレンチ

リュブリカント

ポンピング疲れるのでこれが手放せません。

ポンプカップ

ポンプカップはランタンもバーナーも共通のものになっています。

パワーハウスツーバーナーの専用ケース

レアモデル ツーバーナー120thアニバーサリーモデル

ツーバーナー120thってどんだけロングセラー。

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