ランクル250

ノーマルタイヤで雪道は大丈夫?ランクル250の走行性能を検証

雪道を走るとき、特に山間部や急な天候変化が予想される地域では、タイヤの性能が命を守る重要な要素となります。トヨタランドクルーザー250(以下ランクル250)はその堅牢な設計と優れた4WD性能で知られていますが、ノーマルタイヤでの雪道走行は実際にどれほど安全なのでしょうか?この記事では、ランクル250のノーマルタイヤの性能を検証し、雪道での走行に関するポイントを解説します。


ランドクルーザー250の走行性能

グレード別純正ノーマルタイヤの仕様

ランクル250の純正タイヤは、オールシーズン対応の設計となっており、通常のドライ路面やウェット路面だけでなく、軽い雪道での使用にも耐えられるように作られています。特に以下の特徴が挙げられます

このタイヤは、オンロードおよびライトなオフロード走行に適したオールシーズンタイヤで、日常のドライブからアウトドアまで幅広く対応します。

  • グリップ力:雪道での基本的なグリップ性能は備えていますが、アイスバーンや深雪では限界があります。
  • 耐久性:長距離走行に適しており、トレッドパターンは路面状況の変化に対応しやすい設計。
  • トラクションコントロールとの相性:車両に搭載されているトラクションコントロールシステムが、ノーマルタイヤの性能を最大限に引き出します。

トヨタ ランドクルーザー250(ランクル250)は、グレードごとに純正ノーマルタイヤの仕様とトラクションコントロールの性能に違いがあります。以下に各グレードの詳細をまとめました。

グレードタイヤサイズ外径・幅ホイール仕様
GX245/70R18外径:800㎜/幅:245㎜18×7J アルミホイール(ダークグレーメタリック)
VX265/65R18外径:801㎜/幅:265㎜ 18×7½J アルミホイール(ダークグレーメタリック/センターキャップ付)
ZX265/60R20外径:826㎜/幅:265㎜20×8J アルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック)

ランクル250の純正タイヤは、オールシーズン対応のM+S(マッド&スノー)表記がされています。このM+S表記は、泥や雪などの路面状況に対応できることを示していますが、必ずしも厳しい冬季条件での性能を保証するものではありません。特に、凍結路面や深い積雪では、M+Sタイヤの性能は限定的であり、スタッドレスタイヤのような専用の冬用タイヤには劣ります。

トラクションコントロールの性能の違い

全グレードに共通して、以下のトラクションコントロールシステムが搭載されています:

  • アクティブトラクションコントロール(A-TRC): オフロードでのスリップを検知すると、空転した車輪にブレーキをかけ、エンジン出力を最適化してスリップ状態から素早く脱出します。 トヨタ自動車WEBサイト

また、グレード毎に追加の走行支援システムが装備される場合があります。

例えば、以下の機能が追加されています:

  • マルチテレインセレクト: 路面状況に応じて最適な走行モードを選択でき、オフロードでの走破性を向上させます。[ZXに標準装備]
  • 電動リヤデフロック:後輪のどちらかが岩石路や砂地、ぬかるみなどでスタックした際、後輪左右を直結。空転する反対側のタイヤに駆動力を伝え、走破性を高めるシステム[ZXに標準装備]
  • クロールコントロール: 低速でのオフロード走行時に、一定の速度を維持しながら自動的にアクセルとブレーキを制御し、ドライバーの負担を軽減します。[ZX、VX(ディーゼル車)、GXに標準装備]

これらの追加機能により、より高度なトラクションコントロール性能が提供され、さまざまな路面状況での走行安定性と安全性が向上しています。

雪道の安全性について

雪道での実際の走行テスト

ランクル250 VXグレードのノーマルタイヤで、さまざまな雪道条件をテストしました。

  • 圧雪路

圧雪状態の道路では、ノーマルタイヤとトラクションコントロールの組み合わせが効果的でした。スムーズな加速と安定したハンドリングが可能で、速度を適切に調整すれば問題なく走行できます。

  • シャーベット状の雪道

溶けかかった雪が混じる路面では、グリップがやや不安定になる場面がありました。特にカーブでのスリップに注意が必要です。

  • アイスバーン

凍結路面では、ノーマルタイヤの限界を感じる場面がありました。ブレーキ距離が長くなるため、速度を抑えて慎重に運転する必要があります。この条件下ではスタッドレスタイヤやチェーンの使用が推奨されます。


雪道走行の注意点

ノーマルタイヤで雪道を走行する場合、以下の点に注意することで安全性を高めることができます:

  1. 速度を抑える 雪道では制動距離が通常より長くなるため、速度を30-50%減らして走行してください。
  2. 急操作を避ける 急な加速やブレーキ、ハンドル操作はスリップの原因となります。
  3. 車間距離を確保 前車との車間距離を通常より2倍以上広く取ることで、緊急時の対応がしやすくなります。
  4. チェーンの携行 深雪やアイスバーンが予想される場合は、タイヤチェーンを必ず携行してください。取り付け方法を事前に確認し、スムーズに装着できるように準備しておきましょう。

ノーマルタイヤの限界を超える場合

ランクル250のノーマルタイヤは、多くの雪道状況に対応できますが、アイスバーンや深雪では性能の限界を迎えます。こうした場面では、スタッドレスタイヤやスノータイヤの装着が必要です。また、4WD性能やトラクションコントロールを過信せず、雪道専用タイヤを適切に選択することが安全につながります。

タイヤチェーンについて

チェーン規制にいて

日本の道路における冬季規制には、「冬用タイヤ規制」と「チェーン規制」の2種類があります。

  1. 冬用タイヤ規制: この規制が実施されている場合、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤを全車輪に装着している車両、またはタイヤチェーンを装着している車両のみが通行可能です。M+S表記のオールシーズンタイヤは、この規制において冬用タイヤとして認められない場合が多いため、注意が必要です。
  2. チェーン規制: 積雪や凍結が深刻な場合に実施され、タイヤチェーンを装着している車両のみが通行可能となります。この場合、スタッドレスタイヤを装着していても、タイヤチェーンの装着が必要です。M+Sタイヤのみでは通行できません。

したがって、ランクル250の純正オールシーズンタイヤ(M+S表記)では、これらの冬季規制に対応できない可能性があります。特に、厳しい冬季条件や規制が予想される地域を走行する際には、スタッドレスタイヤへの交換やタイヤチェーンの携行・装着を検討することを強くおすすめします

タイヤチェーンの選び方

雪道や凍結路での安全確保のため、適切なタイヤチェーンの選択が重要です。以下のポイントを参考にしてください。

ノーマルタイヤのサイズと仕様はタイヤの側面に刻印されています。

  1. タイヤサイズの確認: タイヤの側面に表示されているサイズ(例:265/65R18)を確認し、チェーンがこのサイズに適合するかをチェックします。
  2. チェーンの種類:
    • 金属製チェーン: 高いグリップ力を提供しますが、装着や取り外しに手間がかかる場合があります。
    • 非金属製チェーン: 装着が比較的簡単で、走行時の振動や騒音が少ないのが特徴です。
    • 布製チェーン: 軽量でコンパクトに収納でき、緊急時の使用に適しています。
  3. 適合性の確認: 各チェーンメーカーの適合表や公式ウェブサイトで、ランクル250 VXのタイヤサイズに対応しているかを確認します。
  4. 装着の容易さ: 雪道での急な装着を考慮し、簡単に取り付けられるタイプを選ぶと安心です。
  5. 収納性: 車内に常備する場合、収納スペースを考慮してコンパクトに収まるものを選びましょう。

ちなみにランドクルーザープラドのチェーンはタイヤサイズが異なるため流用はできません。

ランドクルーザー250用に新たに購入する必要があります。

ランドクルーザー250に適合するおすすめのタイヤチェーン

本来は非金属チェーンの「バイアスロン」がおすすめなのですが、ランドクルーザー250に適合するものがまだ出ていないようです。
今後対応品が出る可能性があるため検索リンクだけ貼っておきます。

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金属製になりますがトヨタ純正品もあります。

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※ZXに標準装備のタイヤにはタイヤチェーンは装着できないそうです。(謎)


まとめ

ランクル250は、その優れた4WD性能とノーマルタイヤの性能で、ある程度の雪道に対応できます。しかし、アイスバーンや急勾配の多い地域では追加の対策が必要です。安全なドライブを楽しむためには、タイヤチェーンやスタッドレスタイヤを活用し、慎重な運転を心がけましょう。

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