youtubeなどで話題のOttocast P3(オットキャスト P3)を購入してランクル250の純正ナビディスプレイに接続してみました。
Ottocast P33(オットキャスト P3)とは?
トヨタ純正ナビ(ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ))に搭載されているスマホ連携機能(Apple CarPlay/Android Auto)は、特定のアプリのみが利用可能であり動画再生ができません。Ottocast P3(オットキャスト P3)は、有線(Apple CarPlay/Android Auto)に対応した車に接続することで、純正ナビディスプレイに動画を映すことができる車用ガジェットです。YouTubeやNetflixなどの動画配信アプリや、Google Playストアからアプリをインストールしてナビをスマホのようにタッチパネルを操作して使用することができます。

Ottocast P3の主な機能
- Android 12システムを搭載
- YouTubeやNetflixなどの動画配信アプリが利用可能
- Google Playストアからアプリをインストールできる
- microSDカードスロットを搭載しており、動画や音楽をダウンロードして再生できる
- HDMI出力端子を搭載しており、後部座席のモニターに映像を映すことができる
Ottocast の製品について
Ottocast P3の実売価格は4万円台後半ぐらいです。

Ottocast P3には他に廉価版のLiteもあります。機能の違いは以下の通りです。
大きな違いとしてはメモリ・ストレージの違いと後部座席に出力できるHDMI出力があるかの違いとなります。
項目 | P3 | P3 Lite |
---|---|---|
![]() | ![]() | |
OS | Android12 | Android12 |
メモリ | 8GB | 4GB |
ストレージ | 128GB | 64GB |
SIM | 〇 | 〇 |
HDMI出力 | 〇 | × |
SDカード | 〇 | 〇 |
定価 | 60,999円 | 36,999円 |
機能差を考えるとLiteがコスパ良さそうですが、P3の実売価格は48000円・Liteは31000円ぐらいなので、メモリとストレージ+HDMIの付加価値はどうだろうか? 微妙ーーー。
Ottocast P3の開封と付属品について
今回私は上位機種のP3を購入しました。リモコンは別売りの場合もあるので要チェックです。

その他のお店の特典としてUSBカーチャージャー、HDMIケーブルが付属していました。

本体はこんな感じ。化粧箱もそうですが、実機も高級感があります。

付属するケーブル。タイプC、タイプA用とHDMIケーブル(本体のミニ→普通のHDMIケーブル変換ケーブル)が付属していました。

接続はタイプCの場合はケーブル1本で接続と電源供給もされますが、タイプAの場合は付属の分岐ケーブルでナビと電源(カーチャージャーなど)に接続が必要です(別売り)。今回のおまけはタイプAで接続する人向けに同封されてたようです。

Ottocast P3 の操作方法
Ottocast P3の起動
車両への接続はUSB接続だけで完了し、すぐに利用することができます。
Ottocast P3 は車おエンジンをかけると起動します。特に操作は必要ありません。

Ottocast P3の通信方法とクラウドSIMについて
Ottocast P3で動画配信を受信するにはインターネットへの接続が必要です。
接続方法は3つあります
- SIMを利用する方法
- Wifiに接続する方法
- テザリングに接続する方法
Ottocast P3は物理SIMとクラウドSIM(eSIM)に対応しています。
物理SIMは各キャリアで契約したSIMを利用する方法です。
クラウドSIMとはインターネットで購入できるSIMで、物理SIMを契約しなくても通信できる仕組みです。
私の端末では初回起動時にクラウドSIMのプレゼントがあり、受け取りのためのQRコードが表示されました。
スマホにOttocast アプリをインストールしてQRコードを読み込むと1GBの通信プランを受け取ることができます。
クラウドSIMを利用しない場合はwifiが繋がる環境で、設定画面からwifiの接続を設定する必要があります。
wifiはポケットwifiや車載wifiを利用する方法、スマホのテザリング機能を利用する方法があります。
メニューの操作方法
アンドロイド端末なので、他のアンドロイドと同じような操作感で利用することができます。
ホーム画面(ホームアイコンをクリック)

ホーム画面はカスタマイズ可能で、よく使うガジェットやアプリのアイコンを好きなレイアウトで配置できます。
ガジェット・アプリの移動は長押し、ガジェットの追加は空きスペースを長押しすることで可能です。
アプリの追加はアプリ一覧画面から行うことができます(後述)
アプリ一覧画面(アプリアイコンをクリック)

インストールされているアプリの一覧が表示されます。
アイコン長押しで移動・削除が可能です。
アプリを枠にドラッグすると、ホーム画面に配置することができます。
起動アプリの表示(アプリアイコンを長押し)

起動中のアプリを表示します。ゴミ箱を選択するとアプリが終了します。
ステータス画面(ステータスアイコンをクリック)
ステータスアイコンをクリックすると

現在の状況が表示されます。

機器の使用状況などが表示されます。通信(wi-fi or モバイル(sim))の切り替えやBluetoothの接続もこちらから可能です。
後部座席のモニターに表示する場合はHDMIにキャストを選択します。
戻る (戻るアイコン(クリック))
一つ前の画面に戻ります。

2画面表示(戻るアイコン長押し)
2画面表示が起動します。

左が1画面目、2画面起動すると右にもう1画面が分割表示されます。アプリを選択することで同時表示可能。
画面分割サイズは境界線をドラッグすることで調整できます。
1画面に戻したい場合は境界線を一番右端までドラッグします。
ナビ画面に戻る
終了アイコン、もしくはスタース画面の終了メニューを選択すると、純正ナビのカーナビ表示に戻ります。

タッチ操作はiphoneと同じとまではいかないですが、結構スムーズに動きます。
エンジン始動する毎にOSが起動するのが少し煩わしいですが、起動は数十秒で完了します。
carplayの利用が初めての人は、何がなんだか?と迷いそうですが、carplayに慣れている人はそこに置き換わる感じなので違和感なく利用することができると思います。
リモコンについて
リモコンはBluetoothで接続すれば利用できます。
マウスの設定方法は「こちら」を参考

設定はbluetoothの設定を探しても私の端末ではメニューが見つかりませんでした。マウスの設定?だったかな。そんな名前のところで設定追加できました。接続時は「OK」「return」を同時押しすることで「GT20BTS」というデバイスが表示されたら成功です。
リモコンはスイッチとマウスポインターによる操作が可能です。ジャイロ操作になるのでちょっと慣れが必要かも。
後部座席から操作できるので子供に後ろから操作してもらう場面などで重宝すると思います。
使ってみた感想
何日か利用してみた感想。
Goodポイント
- スマホ感覚でタッチ操作できる
- カーナビも純正よりGoogleマップの方が音声入力の反応が良い
- 動画や音楽とマップの2分割表示ができる
- 後部座席に映像出力できる
Badポイント
- simやwifiの料金が別途かかる
- 端末の値段が高すぎる
総括
正直、5万近く出してまで購入するほどのものではないと感じました。
当たり前の話ではありますが、スマホとは別にSimやWifiの契約も必要になるためランニングコスト的にもかなり負担になります。
単に映像が見たいだけなら、スマホやfireStickを接続するアダプター製品があるので、そちらの方がコスパが良いように思いました。
Ottocast P3の購入を検討されている方はOttocast P3にしかない機能を本当に使いたいか?よく検討してみてください。
<Ottocast P3の購入時のポイント>
- ナビの画面でタッチパネル操作したい
- HDMIで後部座席にも表示したい
- 画面2分割でナビと同時に動画を再生したい
- 大容量の内部ストレージ or SDカードに動画を保存して再生したい
- スマホとは別契約の通信プランやwifiルーターとして使いたい
単にFireStickを走行中に再生したい場合はこちらがおすすめ

スマホをミラーリングしたいだけならアダプター